こんにちは!
公務員をわずか1年で退職したふゆもアイスです。
せっかく勉強して入った公務員…辞めるのはもったいないの?
実際に辞めた人は後悔しているの?
本日はこちらの疑問にお答えしていきます。
私は新卒で民間企業で働きながら公務員試験を受験し、転職で都庁(東京都)に入りました。
しかし、折角入った都庁をわずか1年で退職しました。
公務員を辞めるのは非常に迷うところだと思います。公務員は福利厚生が最強ですし、間違いなく安定した職業です。
またせっかく自分の時間を削って公務員試験を頑張って突破したのに、1年で退職することになってしまうのは非常に時間の無駄です。
本記事では、都庁などの公務員がどのような仕事をしていて、私がどうして退職を決断したのか、辞めて後悔をしているのかについてお話ししていきます。
公務員を辞めるか迷っている方、またこれから公務員試験を受けようと考えている方は是非本記事を最後まで見ていって下さいね。
公務員を辞めるのはもったいない?【もったいなく無いし後悔も無い】
結論から申し上げますと、私は都庁(公務員)を辞めて後悔は全くありません。もったいないと思ったことは1度もありません。
その大きな理由は、都庁(公務員)の仕事内容への不満にあります。
それでは、私がなぜ公務員を退職する決断をしたのかをお話していきます。
都庁(公務員)の仕事内容
私が退職を決意した大きな理由は、仕事内容です。
都庁に限らず事務系の公務員はどこもそうなのですが、基本的に「調整」が仕事の大半です。
公務員の仕事は調整。ってよく聞くけど調整って何?
民間企業ではほとんど調整業務って無いけど…。
「調整」という仕事にピンと来ない方、多いと思います。
調整とは、ある人とある人の仲介をする業務のことです。
具体的に私が都庁に居た1年間で行った調整業務の事例を紹介します。
- 上層部から来た調査の内容をわかりやすく噛み砕いた内容にまとめる。まとめた調査を複数の部署へ送って期限までに回答を集める。集まった回答をわかりやすくまとめて上層部に返す。
- このような調査は大体期限までに回答は返って来ないので、自ら部署へ出向いて頭を下げて回答を出してもらう。
- それでも出てこない場合は何度も部署へ出向いて回答を無理やり聞き出す。
- 調査の内容によっては上層部に送る前に部署の偉い人に説明をする必要があるのでその資料を作成して、大量の紙の資料を作る。
- 民間に委託している業務の内容をまとめて部署の偉い人に説明をする。
ざっとですが調整業務はこのような感じです。
なぜこのような「調査」が発生するかと言いますと、組織が大きすぎて組織内で何をやっているのか把握できていないためです。
ですので、調査で部署でやっている業務の内容を把握しようとしているのです。
これの調査の何が面倒かって、私が全ての部署の政策を理解していなくてはいけないことです。
正直、部署から戻って来る質問の回答は、かなり適当に作られている場合が多いです。
それを私が意味を汲み取り、校閲し、時には担当者に質問をして理解して…という作業が必要です。
調査業務をやっていて何度も、上層部は担当と直接話してよ!私に聞かれても知らないよ!と思いました。
しかもこの調査業務は、全て内部の話ですので、私の仕事が都庁の外には出て行かないことも虚しかったです。何のための仕事なんだろうって思いました。
転職に有効なスキルも全くつかないですしね。
都庁には素晴らしい政策が沢山?
都庁のWebサイトを見ていると、キャラクターとコラボして何かしたり、イベントをやったり、楽しそう!って思いませんか?
あれ、企画を考えるのは公務員ですが、実際に現地でイベントするのはほとんどが民間の委託先です。
公務員は、現地にすら行かないこともあります。
私たちがやることは、委託先から来た情報をまとめて上司に報告する調整業務です。イベントを運営することではありません。
これは、正直がっかりしました。都庁に勤めていれば色々な場所に出張をして色々吸収できると思ったのですが、実際は9.8割がデスクワークで、腰痛と眠気との戦いでした。
その他、仕事でがっかりしたこと
私は出かけることが好きなので、積極的に出張に行きたいと思っていたのですが、都庁は驚くほど出張が少ないし、行けたとしても東京都内です。よく考えれば都庁なので当たり前ですが。
国家公務員は全国が仕事場なので県外への出張は多いですが、都庁、県庁、ましては市役所なんかは遠方の出張はほぼ無いと考えた方が良いです。
日帰り出張で大阪行きたい!とか憧れている人にはおすすめしません。
都庁での人間関係
都庁を退職した理由の1つに、人間関係…というより、こうはなりたくないな、と思う人が多かったことが挙げられます。
例えば都庁で働いている人は、以下のような方が多いと感じました。
- 40歳以上の人は時代錯誤が多い。紙に印刷が好き。
- 若手でも頭が固い人が多い。新しいことへの挑戦が苦手。
端的に申し上げますとこんな感じです。
民間から転職するとびっくりするぐらい、公務員は全てを紙に印刷しています。
100枚分のPDFデータを電子で渡しても、紙に印刷しろと言われます。
サーバ上のフォルダにデータを入れたと報告しても、紙に印刷して持ってこいと言われます。笑
公務員は全体的にデジタルに弱い印象です。Adobe製品などは触ったことがない感じです。Word、Excelでギリギリな感じでした。
また、優秀な若手が多いのに非常にもったいないのですが、皆さん新しいことへ挑戦したがらないです。
まぁ、理由もわかります。これやりたい!と思った時にすぐに実行することが不可能だからです。
例えば、2021年の政策内容は2020年に決まり、予算をとります。
2020年予算案に書かれた項目以外は実行不可能です。
ですので、2021年にいきなり「イベントがやりたい!」と言っても、実行不可能なのです。
だからといって、2022年の新規イベントを2021年に企画しようとすると、ものすごく大変です。
前例がない企画は、基本的に知事のお墨付きがなければ実行されません。
すごく頑張って企画書などを作っても、まず通りません。ですので、皆が前年と同様のことを行おうとします。
都民のために!って頑張っても、こんなシステムじゃフレキシブルに良い政策を作っていくことは不可能です。
現在の40歳以上の人が総入れ替えされ、新しい組織、新しいシステムにならないと変わっていかないと思います。
都庁を退職したことは全く後悔していません
以上で述べた通り、仕事でスキルがつかないことと、なんとなく周りの人間と合わなかったことから私は都庁を退職しました。
後悔は、全くしていません。早めに違和感に気付いて民間に転職できてよかったです。
やはり、都庁に限らず公務員の主な仕事は「調整」であるため、特別なスキル、転職に有利なスキルがつく可能性は極めて低いと思います。
公務員で働いていて違和感を感じ、退職を考えている方、その考えは正しいです。
あのまま公務員で働いていても、自分に自信が持てる仕事のスキルがつくことはなかったと思います。
今から、都庁などの公務員を受けようか悩んでいる方は、私のようなミスマッチが起きないようによく仕事内容を理解してから受験してくださいね。
参考までに、私の周りで転職で都庁に入って満足している人は以下のような人です。
- 前職が激務
- 前職の収入が低すぎる
- 前職が全国転勤。転勤なしの生活を送りたい
- 東京に住みたい
やはりやりがいよりも、安定や、激務ではないところが魅力的なようですね。
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